龍が如く8をクリアーした。
プレイ時間は130時間程度。サブストーリーとかたっぷり用意された「寄り道」もしっかりこなし、「龍が如くの世界」を充分に堪能してからのクリアー。
ゲーム、エンターテイメントとしての満足度は最上級。ただ、レビューを見るとストーリーに対して多少賛否両論あるらしい。
龍が如く8に対する満足度って、
・これまで龍が如くシリーズを全て体験してきたか?
・椎名林檎に想い入れはあるか?
この二つで大きく評価が変わってくると思う。
桐生一馬がガンに侵され、桐生一馬の人生を振り返るというのがメインテーマの一つ。まさに桐生一馬の集大成、龍が如くシリーズの総集編。
懐かしいキャラが登場したり、過去のエピソードを思い返す場面が出てくるけど、これってファンだからこそニヤニヤできるのであって、「龍が如くシリーズ」に対する想い入れがない人はさほど楽しめないだろうなってのはプレイしながら感じてたところ。
そしてラストシーン。
クライマックスで流れたのは椎名林檎の「ありあまる富」。
イントロのギターが流れた瞬間に鳥肌がたった。
春日一番という人間を象徴するシーン。そのバックで流れる「ありあまる富」。
春日一番に投げられる空き缶の数々はMVのオマージュ。粋すぎる演出。
そしてドクターヘリで運ばれる桐生一馬。
桐生一馬の「終わり」を見せられて実感させられた喪失感。
龍が如くの1作目は2005年の発売。これまで全作プレイしてきたので、初代発売から約20年間ずっと「龍が如くの世界」にいたことになる。
常に人生のど真ん中にいたわけではないけれど、間違いなく人生を構成する要素の一つだったことに気づかされた。
そう、まさに志村けんや鳥山明が亡くなって感じた喪失感と同じように。
ここ数日、「ありあまる富」が鳴り止まない。