最近、娘が嘘をつく。
嘘と言っても、計算ドリルの答えを写して誤魔化しちゃうとか、そういう子どもにありがちなたわいも無いものである。
初回は『大人は子どもの嘘なんてすぐわかっちゃんだよ』って、軽く牽制するにとどめた。ガツンと言いたい気持ちをグッと堪えたというのが正しいかもしれない。
だけど、間髪を入れずにすぐまた嘘をついた。なので今度は大きなカミナリを落とした。答えを写すのは大した問題ではなくて、嘘をつくことの方がどれだけダメなことなのかコツコツと説いた。嘘をつくことによってもっともっと怒られることになるんだよ、と。嘘をつく前に正直に話せば、すぐに済む話なんだよ、と。
娘は号泣していたし、その場はちゃんとわかってくれた風な感じではいた。
だけど。
その数日後にまたまた嘘をついた。
これはどうしたもんだろうか。アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンは、子どもの頃、木を折ってしまったことを正直に懺悔したことによって、父親から「正直」であることを褒めてもらったという有名な話があるが、我が子はワシントンのようにはいかないのである。
叱ってもダメ。叱らぬもダメ。
子どもなんて嘘をつくもの、嘘をついて当たり前ってアドバイスも貰った。そう言われれば自分だってそうだったし、そんなものといえばそんなものだとも思う。けれど、ダメなものをダメと教えずに、いつか子どもが勝手に悟ってくれるのを期待するのも違う気がする。
これはホントにどうしたものであろうか。
本当に悩ましい。