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読書メモ

きみはスゴイぜ!- 読書メモ①ふつうの子がスゴイ子になる方法

『一生使える「自信」をつくる本 きみはスゴイぜ!』の読書メモです。
今回は【Chapter1 ふつうの子がスゴイ子になる方法、知りたい?】の要点を紹介します。

本書では、成功する人は皆生まれながらに「才能」を持ち合わせているのではなく、努力や環境が必要であると説いています。成功するのになぜ才能は必要ないと言い切れるのか、その理由についてはこう述べています。

ふつうの子とスゴイ子の違いは?

本書は「両親がいきなり卓球台を買ってきた、ある男の子Aくんの話」から始まります。

ガレージに置かれた卓球台を前に、父親から卓球のスパルタレッスンがはじまりました。

ふつうの子Aくんは卓球未経験。父親の熱意とは裏腹に、なかなか思い通りにピンポン球を打ち返せないAくんは『卓球は僕には向いていない』とラケットを置いて部屋に戻ってしまいました。

これが「ふつうの子Aくん」の話。

一方、「スゴイ子Aくん」の場合はどうだったかというと…

スゴイ子Aくんも卓球は未経験。父親から放たれるピンポン球をほとんど打ち返すことはできません。

だけど。

頑張ってやってみれば、そのうち少しはうまくなるかもしれない。
それに、やってみて起こりうる最悪のことってなんだろう?(せいぜい父親が疲れてトーンダウンするくらいじゃない?)

ふつうの子Aくんの場合とは違い、スゴイ子Aくんは諦めませんでした。

スゴイ子Aくんもはじめは全くピンポン球が打ち返せませんでしたが、何度も何度もラケットを振っていくうちに少しずつうまく当たるようになっていきました。

(中略)

その後卓球の練習を続けたスゴイ子Aくんは、イギリスの卓球チャンピオンになったのでした。

父親から卓球を勧められた少年Aくん。「ふつうの子」は少しやってみてうまくいかなければすぐにやめてしまいますが、「スゴイ子」は少々うまくいかなかったからと言ってすぐに諦めたりはしません。スゴイ子だってはじめはヘタクソなのです。だけど諦めずに練習を続けていくうちに、父親を負かすどころか、イギリスのチャンピオンにまで登り詰めたというお話です。

実はこの話、全英卓球チャンピオンになり、英国代表としてオリンピックにも二度出場した卓球選手、マシューという実在の人物の実話なのでした。

はじめはヘタクソだけど練習を重ねてうまくなる、そしてチャンピオンにまで登り詰める。一見、スポーツ選手のありがちなサクセスストーリーのように思えますが、その手の話にいつも感じることは『結局、才能があったんでしょ?』ということ。はじめはヘタクソでも、才能があればそりゃあ上手くもなるでしょう。

だけどマシュー氏は自分に才能があったとは思っていません。自分が成功できたのは才能以外の他の理由があったからだと考えているのです。

マシュー氏が分析した成功の秘密

夢を達成するカギは1にも2にもやりぬく力(グリット、とも呼ばれる)であって、天からあたえられた才能じゃない。

マシュー氏は自身が成功できた理由を才能ではないと断言し、次のように分析しています。

①いつでも練習できる環境があった

自分には特別な卓球の才能があったわけではないが、他の人と違ったことといえば、自宅のガレージに卓球台があったこと。雨の日曜でも放課後でも暇さえあればラケットを握り、うまくなりたい一心でひたすらピンポン球を打ち続けることができた。

②身近な練習相手がいた

スポーツ万能で負けず嫌いな兄はいつでも卓球の相手になってくれた。24時間いつでも対戦OKであり、しかもハイレベルな練習相手が身近にいたことはマシューにとって恵まれた環境だった。

③熱血コーチの存在

誰にとっても「恩師」と呼べる先生の存在はその後の人生を大きく変えるものである。マシューにも恩師がいた。近所の卓球クラブ「オメガ」にはイギリスで屈指の熱血卓球コーチ「チャーターズ先生」がいたのだった。

④高め合える場所

その卓球クラブ「オメガ」というのは、全国の精鋭だけが入れるクラブ…というわけではなく、どこにでもあるいわゆる地元の卓球教室だった。しかしチャーターズ先生指導のもと、生徒が乗せられてヤル気を出したくなるような仕組み(*)によって、のちにオメガからは多くの卓球チャンピオンを送り出すことになったのだった。
*誰でもクリアーできるような低いハードル(卓球の技術)が設定され、それをクリアーした生徒は「いつでも練習できるようになる練習場の鍵」を与えられた。

マシュー氏はこの4つを自身の成功の理由として挙げている。
ではこの4つの要因をもってなぜ自身の成功は「才能ではない」と断言できるのだろうか?

なぜマシュー氏は「才能ではない」と断言できるのか?

マシュー氏が自身の成功を「才能ではない」と断言する理屈はこうです。

イギリス国内におけるトップ選手の多くはマシューの故郷であるレディング市の、しかもマシューの実家近くの地元出身選手ばかりだった。この事実を「偶然」というには少々奇妙すぎる。もしハリーポッターの映画キャストたちが皆同じ地元出身だとしたら奇妙ではないだろうか?そんなに才能を持った子たちがごく狭い地域から何人も何人も生まれるだろうか?

だとしたら、その子たちが卓球がうまくなった理由は、才能や生まれつきの資質ではなく、みんなが卓球クラブ「オメガ」に通い、チャーターズ先生から指導を受け、そのような環境で一緒に練習を重ねた時間こそがトップ選手を生み出した要因ではないだろうか?そう考えると納得がいくのだ。

つまり、何かをスゴくうまくなるかどうかは生まれつきの資質や才能ではなく、やり方次第だということ。それがマシューの伝えたいことである。

Chapter1まとめ

興味をそそられる対象や趣味は人それぞれ違う(もちろん卓球に限らない)。だけどうまくなる方法や、夢を実現するための戦略は実は同じなのだ。

練習と意気込み、それに対抗心を掻き立てられるライバル(これは必須ではない)が揃えば、物事は何でも極められる。それさえわかれば『何かをとことんやってみることには、大きな意味がある』ってことを心の底から信じられるだろう。そうマシュー氏は語っています。

次回はChapter2 きみの心にブレーキをかけているものの正体についてまとめます。

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