きみはスゴイぜ!- 読書メモ③脳ってすばらしい。どんどん変わるし、とにかく最高

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『一生使える「自信」をつくる本 きみはスゴイぜ!』の読書メモです。

今回は【Chapter3 脳ってすばらしい。どんどん変わるし、とにかく最高なんだ】の要点を紹介します。

Chapter2のおさらい

何か新しいことにチャレンジしようとすると、不安に思ったり、心にブレーキがかかってしまうことは脳の自然な反応。

しかし心の持ちよう、つまり「しなやか系マインドセット」を身につけることができれば、誰でも心のブレーキを外すことができる。

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目次

脳の特徴

  • 脳の70%以上は水分。だからカラダの水分が減ってくると集中力や記憶力が低下する(急いで水分補給を!)
  • 脳には1,000億もの神経細胞(ニューロン)がある
  • 普通の人で1日に約6万個のことを考えている
  • 脳に張り巡らされた血管の長さを足すと、地球から月までの距離のおよそ半分に達する

脳は自分で鍛えられる

脳は呼吸やまばたき、運動や会話など、ありとあらゆるカラダの活動をコントロールしています。脳は無数の神経回路を通じて、神経信号と呼ばれる「指令」を出し続けています。

神経回路の中には、他と比べてとりわけ活発に信号を送っている回路があります。生命を維持するための基本的機能を司る神経回路です。

でも他のほとんどの神経回路は、ある特定の行動をするために作られています。たとえば、ギターを弾くために必要な信号を送る神経回路だったり、学芸会の台本を覚えるための神経回路だったり。新しい何かにチャレンジするたびに、脳はそれに合わせた神経回路を作ります。

つまり、脳はカラダを動かす筋肉のように、自分の好みに合わせて鍛えることができるのです。

カラダを鍛えるフィットネスプログラムのように、脳に神経回路作りを促進させるプログラムを与えてやれば、元の状態からは想像もつかないような脳に作り変えることだってできるのです。

さらに、繰り返しやればやるほど「神経のつながり(神経結合)」を増やせて、もっと強力な神経回路を作りあげることもできます。

神経のこうした性格を、科学者たちは「神経の可塑性(かそせい)」と呼んでいます。

神経のつながりって例えばこんなイメージ

まだ誰も足を踏み入れていない森に散歩に行くとする。

道なき道を進むわけだから、はじめはとても骨が折れる。

通った跡もすぐに草が覆い隠してしまうから、なかなか「道」にはならない。

だけど、それでも毎日毎日同じルートを歩き続けていれば、草が踏み固まって、いつか道ができる。

そうなれば森の中を歩くのがカンタンになる。

このように、同じことを繰り返し繰り返し続けることで、どんどん「カンタン」になっていくわけです。

神経のつながりも同じことが言えます。練習を積み重ねることで脳が鍛えられ、以前はうまくできなかったことがどんどん容易にできるようになるのです。

ただし、ひとつ気をつけなければならないのは、神経のつながりは使い続けなければすぐに無くなってしまうという点です。これは、せっかく踏み固められてできた道でも、その道を歩かなくなればまた草が覆い隠してしまうのと同じです。

神経のつながりとマインドセットにはどんな関係があるの?

ではその「神経のつながり」と「しなやか系マインドセット」にはどんな関係があるのでしょうか?

脳に新しい「神経のつながり」をつくりだす能力があるからこそ、しなやか系マインドセットの人は驚くほどの成果を上げることができるのです。

また、脳のこうした特性は「人の能力は生まれつき決まっているわけではない」という事実の証明にもなっています。

生まれ持った才能では無く、練習を重ねることで脳が鍛えられ、今までできなかったことが徐々にできるようになるのです。

「脳は鍛えられる」という実例

ロンドンにはブラック・キャブと呼ばれる世界中に知られるタクシーがあります。

ブラック・キャブの運転手になるのは大変です。免許を取るためには、ロンドンの約25,000の道路と、何千という名所や施設の細かい知識を要求されるからです。そのため、運転手のタマゴたちはみなスクーターで市内を駆け回りながら、何年もかけてロンドン中の道を覚えるそうです。まさに練習を積み重ねて試験に臨むのです。

このように練習を重ねたタクシー運転手の脳をスキャンしてみたところ、練習の前後で脳の構造に変化が見られました。練習を始めて間もない頃に比べて、情報処理を司る灰白質という脳の領域が大きくなっていたことがわかりました。つまり、ロンドン中の道を覚えていくにつれ、必要な情報を使いこなせるように、脳が新しい神経回路を作り上げていたというわけです。

では同じく「ドライバー」であるバスの運転手の場合はどうでしょうか?

バスの運転手もロンドンの道を覚えなくてはなりませんが、バスはいつも決まったルートを走りますので、タクシー運転手ほど道を覚える必要はありません。

そんなバスの運転手の脳をスキャンしてみたところ、タクシー運転手ほどには脳が変化していないことがわかりました。これは、ロンドンタクシーの運転手に比べるとバスの運転手は覚えることが少なく、タクシー運転手ほど多くの神経回路を作りあげる必要がなかったからだと考えられます。

この話からわかることは以下の2つです。

  • 練習が難しければ難しいほど、たくさんの神経のつながりをつくることができる。
  • とにかくたくさんやろう。そしてうまくいかなくてもすぐには投げ出さないこと。投げ出したらせっかくできた神経回路がすぐになくなってしまう。

やってみよう

日常的に取り組んでいることを少しだけ難しくすることは、脳を鍛えるための素晴らしい方法です。怖がらずに好奇心を持ってどんどん新しいことを試し、その結果、失敗してしまっても気にしないこと。その失敗こそが脳を成長させてくれるのです。

Chapter3まとめ

脳は鍛えることができます。同じことや練習を繰り返すことによって、脳の構造を変えることができるのです。

また、脳をより成長させるためには、練習は難しければ難しいほど良いことがわかっています。まずは日常的に取り組んでいることを、今よりちょっとだけ難しくして、脳を成長させるための「失敗」を経験しましょう。

次回はChapter4 練習すれば「スゴい」レベルになるよについてまとめます。

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